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好きなことを仕事にする

ページID:0011467 更新日:2021年12月1日更新 印刷ページ表示

2021.12.1


 

矢口さん

choinaca合同会社 代表
矢口 真紀 さん

 

「しごととのこころ」は、小中高生に向けて杉戸町で活躍する様々な職業の方を紹介する情報紙です。今の職業に就くまでの道のりや仕事に対する思いなどを尋ね、実際のお話が聞ける講演の場を設けるなど、子どもたちのキャリア教育の一環として杉戸町で新しい取り組みがはじまりました。

 

 

 


「好きなことって仕事になるの?」


杉戸町で活躍する矢口さんは、しごとづくりを起点にまちを元気にする活動をしています。
新しい働き方を提案する矢口さんに「好きや得意をしごとにする」ってどういうことなのか、お話を聞いてみました。

「好きなことって仕事になるの?」の画像

 

 

 

まずは教えて!これまでのこと

 

小5のときにひとりぼっち脱出

「キャプテン翼」というマンガが好きで、元気にランニングと短パンで走り回っていた子ども時代。4月生まれのためか、同級生が子どもっぽく見えてしまい、学校で本ばかり読んで過ごすうち、気づけばひとりぼっちに!これではいけないと5年生でキャラ変にチャレンジ。みんなに受け入れられるのは「笑い」だと考え、自分の知識をおもしろおかしく伝えることで人気者になったそうです。

 

 

 

楽しく教えるのが好きな優等生

孤独を経験した小学生のころとは違い、部活の仲間に囲まれて楽しかった中学生時代。勉強が得意だった矢口さんは、友だちにテスト勉強を楽しく教えるのが好きだったそう。しかし、高校へすすむと、成績の良い人が多くて、順位は下がるばかり。大学受験を前に「優等生としての自分を維持しなきゃ」とあせって勉強し、なんとか大学に入ったという矢口さん。このころ、将来何になりたいかは全然わからなかったといいます。

 

 

 

本当にやりたいことってなに?

孤大学を卒業し、中国へ留学。帰国後、イベント会社に勤め、毎日遅くまで働くうちに「本当にやりたいことって何?」と自問するように。そのころ、矢口さんは結婚式の披露宴に憧れていました。「あんなふうに私も舞台に立ってお祝いされたいなぁ!」やがて行きついたのが「自分のための披露宴」という驚きのアイデア。誕生日に家族や友人を招いて盛大な「矢口祭り」を開催します。「やりたいことをやるって楽しい!」この感動をきっかけに、矢口さんは独立を決意。

【写真:左】ピンクの法被にねじりはちまき。小さいころ杉戸町の夏まつりがたのしみだった矢口さん。【写真:右】やりたいことを初めて形にした「矢口祭り」の招待状。の画像

【写真:左】ピンクの法被にねじりはちまき。小さいころ杉戸町の夏まつりがたのしみだった矢口さん。
【写真:右】やりたいことを初めて形にした「矢口祭り」の招待状。友人たちに送り、自分の好きなことをとことんやりきった。

 

 

 

杉戸町へもどってからのこと

 

地元へかえろう!

会社をやめて「自分に何ができるだろう?」と探していたころ、杉戸へ帰ってみると、商店街が寂しいシャッター通りに。その姿を見て「地元で何かやってみよう」という気持ちが芽生えたといいます。さらに、同じ想いの中学の同級生と再会し、意気投合!杉戸にもどる決意を固めます。

 

 

 

choinaca(ちょいなか)結成

都会でも田舎でもない「ちょっと田舎」に仕事をつくることを目指し、チーム名は「ちょいなか(choinaca)」に。まずは、好きなことでお店が出せる小さな市場をスタートしました。しかし、お店を出そうと誘っても、周りの女性たちは全然乗り気になってくれません。聞いてみると、子育てで社会から離れて「自信がない」と言うのです。それを知った矢口さんは、小さな仕事をつくる講座「わたしたちの月3 万円ビジネス」を立ちあげました。

矢口さん ちょいなか結成

​【写真】元気に語る矢口さんと、毎回ワクワクしながら笑顔に包まれているみなさん。「アイデアは否定しないのがルール」

 

 

 

こころの火付け役に

「わたしは先生でなく″火付け役″。みんなが心に持っているワクワクに、火が灯るのを手伝う役目です。焚き火に例えると、火種をあおいだり、まきを加えたり。一度火がつけば、勝手に燃えはじめますよ」。好きなことをする人たちが地域に飛び出し、自分で自分の居場所をつくっていく。そんな場面を見るのが何よりうれしいそうです。

321の市

【写真】全国で260 名(取材当時)の仲間がビジネスデビュー!の画像

​【写真】全国で360 名(2024年3月現在)の仲間がビジネスデビュー!それぞれ自分のしごとから地域をたのしく盛り上げています!

 

 

 

仕事から「しごと」へ

誰かの評価がほしくて仕事をしていたころは、虚しかったという矢口さん。自分で自分のしごとをつくってみたら、一気に世界が広がったといいます。
「誰かに仕える事=『仕事』だけでなく、自分の好きを表現すること=『私事(しごと)』も大事にすると、自分と社会がどんどんつながっていくんです。
これからは、大人も子どもも、誰もが『しごと』を持っていたほうが楽しいと思いますよ」。

仕事から「しごと」への画像

 

 

 

どうやってしごとをつくるの?

やりたいことから月に3万円の小さな利益を得ながら、地域で楽しくアクションする月3万円ビジネス、略して「3 ビズ」。矢口さんの講座でどんなことを教えているのか、ちょっとのぞいてみましょう!

どうやってしごとをつくるの?の画像 STEP1
どうやってしごとをつくるの?の画像 STEP2
どうやってしごとをつくるの?の画像 STEP3
どうやってしごとをつくるの?の画像 STEP4

 

 

 

これから大人になって夢をカタチにするみなさんへ

人から当てはめられた枠ではなく、自分の中にあるワクワクを大切にして欲しいです。「これかな?」と思ったら私たちに聞かせてね。みんなで夢を実現するアイデアを出すと楽しいよ!あなたの「好き」を応援しています。

これから大人になって夢をカタチにするみなさんへの画像

 

 

 

お話のまとめ

ふりかえると「楽しく教えるのが好き」と、子どものころに感じていた「好き」が、今の「しごと」につながっているという矢口さん。これからも火付け役として、しごとを育み、仲間や地域とのつながりを大切に広げていきたいそうです。
「ここでなら、ずっと私らしく生きていけそう」矢口さんの笑顔に誇らしさが映ります。それぞれの好きをしごとにしたら、きっと地域は元気なエネルギーであふれることでしょう。

 

 

 


\矢口さんはここにいます!/
【 ひとつ屋根の下 】
〒345-0036 杉戸町杉戸3-9-16 ひとつ屋根の下
日曜・祝日定休
▼詳しくは、HP またはSNS から
ホームページ:hitoyane.org<外部リンク>
instagram:instagram.com/hito_yane<外部リンク>

ひとつ屋根の下の画像


情報紙「しごとのこころ」の画像


※本サイトでは情報紙「しごとのこころ」で紹介された内容の一部をWEB用に編集して掲載しています。
令和3年11月発行 / 発行元:杉戸町人権・男女共同参画推進課 / 制作:mARu design room


 

【出張授業の様子】

町では町内を中心に活躍する働く女性を取り上げ、情報発信しています。
あわせて希望する町内の小学校に、性別にとらわれることのない進路・職業選択につなげてもらうため、しごとのこころで紹介した方による「出張授業」を開催しました。

矢口さん 出張授業

【出張授業を受けた児童からの声】

「『自分の好きなことを仕事にする』という新しい考えを示してくれた矢口さんに感謝したいです。」「すでにやりたいことを仕事にしている人が仕事
について話したのでとても説得力がありました。」など前向きな感想が寄せられました。


 

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