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週末ラジオ体操がつなぐ顔見知りの輪 このまちの暮らしで感じた「ちょうど良さ」
2025.9.7

山口 隼平さん
山口 るみさん
山口 凌平さん
2024年1月に杉戸町に引っ越してきた山口隼平さん・るみさん夫妻と5歳の長男・凌平さん。毎週土日の朝に開催する「週末ラジオ体操」を始めたことをきっかけに地域とゆるやかにつながり、気づけば顔見知りがぐっと増えた1年半——地域での活動と暮らしのなかで実感したことについて聞きました。
Q 杉戸町に住んだきっかけは
隼平さん:
実は幼いころに杉戸町に住んでいたことがあって、小学生の時に引っ越してからは、さいたま市に住んでいました。
るみさん:
私は越谷市出身で、結婚してからは春日部市に家を借りていました。家を建てようってなった時に、建てたい家の条件に合う土地が春日部市内では見つからなくて。
隼平さん:
お互いの実家に帰りやすい場所にしたかったので、近隣市町で探していました。さらに、妻の通勤のことを考えると駅が近くにあって、息子のことを考えると学校が近い方がいいなと考えていました。
るみさん:
なかなかしっくりくる土地に出会えず悩んでいて。「これだ!」と思えたのが今住んでいる土地でした。たまたま売りに出たタイミングで見つけて、即決でした。

Q 杉戸町の良いところについて教えてください
るみさん:都心へのアクセスがいいです。駅に特急電車や急行電車がたくさん停まるので便利です。
隼平さん:車で移動するにも、道が混雑していないし、圏央道の幸手ICが近いので出かけやすいです。あと、引っ越してすぐ、色々な手続きのために役場に行くと、窓口の人が親身になってくれてスムーズに手続きが進んでいくことに驚いて。これは規模が小さなこのまちのサイズ感だからこそかなと思って、それが最初に杉戸町らしさを感じた瞬間でした。

Q お気に入りの場所はありますか
るみさん:
町立図書館には、町外に住んでいた学生時代から通っていたくらいお気に入りの場所です。社会人になってからも、資格の勉強などをしたいときには来ていました。
【写真】町外からわざわざ通うほど利用していたという町立図書館。大きな窓からは木漏れ日が差し込む、気持ちのいい空間。
隼平さん:
息子がアグリパークのじゃぶじゃぶ池やふわふわドームが大好きです。「遊びに行こうか」ってなったらアグリパークにすぐ行ける。住んでからそういう利便性を感じることが多くなりました。
るみさん:
ココティすぎとにもよく行きます。何かしたいって思った時に、コンパクトにまとまったまちですね。
Q“週末ラジオ体操”をはじめたきっかけは
るみさん:
産後に運動不足に悩んでいて、簡単な運動を習慣にしたいと思っていました。そんな時に、職場の先輩が地域でラジオ体操を主催していることを知り、「やってみたい」と思い、すぐに公認指導者講習会を受講してラジオ体操指導員の資格を取得しました。でも、ちょうど引っ越しを控えていた時期だったので、すぐには始められませんでした。杉戸町に来てから、いざやってみようと思ったものの、公園を勝手に使っていいのかわからなくて。役場に聞いてみようと思っていた矢先に、「今日、すぎとをのっとりたい人募集」(※)のチラシを見かけて応募しました。そこからとんとん拍子に話が進み、杉戸小学校の校庭で毎週土日の朝に開催させていただけることになりました。
(※)2024年度に町が募集した、町民が公共空間を活かして自分の「やってみたいこと」を実現するための公募型まちづくりコンペ企画。

【写真】山口さん家族が主催し、毎週土日の朝に杉戸小学校校庭にて開催している「週末ラジオ体操」。どなたでも参加できます。
隼平さん:
ラジオ体操を始めてから顔見知りが増えて、まちなかで日常的に声を掛けられるようになりました。ご近所さんって見たことはあっても、声を掛けてもらうことって最近はあまりないですよね。高齢者など世代が違う方と接する機会は、息子にとって良いことだと思うし、地域の人に見守ってもらえているんだなって感じます。
Q 今後の夢はありますか
るみさん:
杉戸町は人もまちも魅力的なところだと思います。自分の手の届く範囲でまちの人と関わりを持って、自分たちが住むまちをずっと大切にして、いつか子供が大きくなった時に帰ってきたいって思える場所になったらいいなと思っています。
隼平さん:
まずは、活動を継続していければいいですね。無理なくやることが多分一番大事なことじゃないですかね。今では、息子の体調不良などで急遽ラジオ体操を開催できなくなりそうなときに、代わりに支えてくれるご近所さんもできました。継続のためには、自分たちだけでやろうとしないことも大事だと思います。
るみさん:
そういう繋がりができて、任せられる人がいるっていうのはすごいことだと思います。このまちを良くしたいって考えてる人が多いなって思います。

【写真】参加すると貰えるスタンプやお菓子は、参加者との交流のきっかけになる大事なコミュニケーションツール。お菓子を選ぶ子どもたちを、参加したシニアの方がサポートしてくれるようになりました。
隼平さん:
これまで住んできた場所でも、地域での活動をやりたい人や、やっている人たちはいたと思いますが、まちの規模が大きくて自分たちのところまであまり届いてこなかったように感じます。そういった面でも、このまちが自分たちにとってちょうどいいサイズ感かもしれません。駅前通りも整備されたら、より盛り上がっていくだろうし、これからが楽しみです。

週末ラジオ体操
開催日:毎週土曜日・日曜日 朝7時から
場所:杉戸小学校校庭
(2025年9月時点の情報)
詳しい開催日は週末ラジオ体操Instagram<外部リンク>(@radio_sugito)にて
\ 開催日は校門前に立っている旗が目印! /






