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東京2020オリンピック聖火リレーは、2021年3月25日(木曜日)に福島県をスタートし、埼玉県では、2021年7月6日(火曜日)~8日(木曜日)の3日間(杉戸町は7月7日開催予定)、県内40市町を通過します。
そこで、東京2020埼玉県聖火リレー実行委員会が選出し、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が決定した、埼玉県内のオリンピック聖火ランナー75名。そのうちの一人、杉戸町・宮代町区間ランナーである大橋裕美さんの素顔、そして、意気込みをご紹介します!
杉戸町在住30年、3人のお子様に恵まれた大橋裕美さん。42歳の時に2つのがんに罹患し、1年で5回の入院、3回の手術をするなど、大変な闘病生活を送りました。その間支えてくれた家族や友人、地域の方々に感謝の気持ちを伝えるとともに、現在闘病中の方へのエールを込めて走ります。
私はさいたま市に生まれ育ち、杉戸町に来て約30年が経ちました。緑豊かで、人情味あふれるこの町が大好きです。42歳で子宮体がん、直腸がんと二つのがん闘病を経験しました。今は元気に過ごしていますが、当時は3人の子どもも小さく、夫も長期出張中でしたので、周りの方々に大変お世話になりました。聖火リレーのコースに杉戸町が選ばれたということで、家族、親戚、友人、地域の方々に感謝の思いを込めて走りたいと思いました。
子宮がんの手術後にも下血があり、違和感を感じ検査したところ直腸にがんを発見。がんが大きく、肛門に近いことから生涯人工肛門の生活になることを告げられましたが、術前に行った放射線治療、抗がん剤治療が功を奏し、一時的に人工肛門をつけ、2か月後にはそれを閉鎖する手術をしました。
1年の間に5回の入院、3回の手術、その間に放射線治療に毎日通うなど、目まぐるしい日々の中、子ども達に心配や不安な思いをさせてしまったことが、親として申し訳なく思います。ただ、自分の闘病を隠さず話すことで、何かを感じてもらいたいと思っていました。
現在、中学生の長男が、私の闘病する姿を通して「将来、医療に携わる仕事に就きたい」と言ってくれたことが、とても嬉しく思います。
出張で留守が多かった夫が、この時は近くで励ましてくれたり、家事に協力してくれたりしました。子どもたちは小さいながらも自分の事は自分でするように頑張ってくれました。両親にも心配をかけてしまいましたが、様々なサポートをしてもらいました。
また、家族同様に地域の方々にも大変お世話になりました。いつも無口な壮年の方が激励のお手紙をくださったり、何も言わずに泣きながら抱きしめてくれたご婦人もいらっしゃいました。ママ友たちは子どもの面倒を見てくれたり、次女の入学準備をしてもらったり、本当にお世話になりました。全て感謝しかありません。
特定の選手や競技はありませんが、開会式、閉会式が好きです。
開催国の伝統や文化に触れられる開会式を見てわくわくしたり、選手入場では選手の意気込みあふれる表情や、ここまでのプロセスに拍手を送りたくなります。
また、閉会式では、競技が終わった後の笑顔満開の選手たちや国境を越えての抱擁にも感動します。
聖火リレーのコースになっている杉戸町は、宿場町の面影を色濃く残し、古利根川や江戸川が流れる緑豊かな町、人情あふれる町です。闘病の際にお世話になった方々に「こんなに元気になりました、ありがとうございました」という感謝の思いで走りたいです。
長女からは「治療後も体調がなかなか回復しなかったのに、聖火ランナーなんて大丈夫なの?」と心配されましたが、今では応援してくれています。
私が走ることで、今病気と闘っている方々に少しでも元気と希望を届けられたらと思っています。
(インタビュー・撮影協力:埼玉県<外部リンク>)
2020年10月、杉戸町生涯学習センターオープンギャラリーにて、東京2020オリンピック聖火リレートーチ(県所有の実物)の巡回展示が行われました。
そこには、実物を間近にご覧になる大橋さんの姿がありました。重さ1.2kg長さ71cmのトーチを掲げ持つ自分の姿をイメージしながら、「日本全国を希望の光でつなぐ聖火リレー。そのランナーの一員になれる喜びと期待で胸いっぱいです。」と語っていました。
社会教育課