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「夢」の実現は「今できる事」から
校長 稲毛 保典
9月とは思えないほどの猛暑が続きましたが、お彼岸を迎えたころから、やっと過ごしやすい季節へと変わってきました。
今年は、暑さの影響なのか校庭の昆虫たちも大きく育つことができず、数も少なかったです。そのような中でも、子供たちは自然豊かな校庭で、バッタを捕まえ、観察したり、絵を描いたりと学びを深めています。そして、「どんなえさを食べるのかな」などと捕まえた虫たちを大切に育てる様子もたくさん見かけました。また、落ち葉をためているところで虫を探していた子供たちは、そこにゴミが混ざっていることに気が付き、昆虫が住みやすい環境をつくるために進んでゴミ拾いもしてくれました。「命」を大切にする優しい心が育っています。
9月2日にプロフットサル選手の筏井りさ選手をお招きして、5年生の児童を対象に「夢の教室」を行いました。「サッカーで日本代表選手になって世界で活躍する」という夢に向かって歩み続けたお話をしていただきました。小2からサッカーチームに入り、小6で全国2位になり中3で全国優勝をしました。この経験から高校進学では親元を離れ、サッカーの強豪校に進学したいという思いが強くなったそうです。しかし、ご家族はここまでなれたのは自分ひとりの力ではないことなどから「反対」しました。それでも諦めなかった筏井選手は「今できる事」は何かと考え、高校でU-17に選ばれ、大学ではU-20に選ばれたのちになでしこJAPANに選ばれるための決意表明を作成してご家族を説得したそうです。そして、強豪校に進学し、努力を続け、U-17に選ばれユニフォームも手にすることができました。選出された人数は21人で、ベンチ入りできるのは20人。ベンチに入れなかったのは筏井選手でした。悔しくて海外での大会ですが、すぐに帰国したい思いだったそうです。しかしながら、筏井選手は「今できる事」は何かと考え、選手たちのサポートを懸命に行い、それ以外の時間は現地でひたすら練習をしたそうです。
この悔しい思いをしたユニフォームを飾り、U-20に選出されるために辛い練習を乗り越えて努力し、U-20のユニフォームを手に入れ、プレーをすることができました。その後もプロサッカー選手としてなでしこJAPANを目指しましたが、ケガとの戦いもあり自分で引退を決めたそうです。しかし、ボールを蹴ることが好きな自分は「フットサルで日本代表」という新たな夢をもち、現在、今年から始まる「女子フットサルワールドカップ」を目指しています。
このような話を児童の夢に寄り添いながら話してくれました。どんな状態にあっても「今できる事」を考えて確実に実行していく大切さを教えてくださりました。そして、自分の夢を支えてくれている家族や先生、そして仲間や応援してくださっている方がいるから夢に向かえることも教えてくださりました。
ぜひ、子供の夢の実現に向けて、親子で一緒に「今できる事」を考える時間をもってみてください。きっと新たな発見もできると思います。