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令和7年度11月号

ページID:0023170 更新日:2025年10月1日更新 印刷ページ表示

「相手を思いやる心」や「感謝する心」

                                                                            校長 稲毛 保典

 子供たちを毎日見守ってくれている高野台小のシンボルツリーの「かいの木」も少しずつ色づき始めました。秋の深まりとともに、子供たちの学びも深まっています。
 10月9・10日に、6年生が会津若松方面へ修学旅行に行ってきました。
班別活動で地図を見ながら目的地に向かいました。そのために、事前にガイドブックやインターネットを活用して、目標になる建物などを調べて、道に迷わないように調べていた児童もいました。その調べ学習が見事に活かされ、計画通りに活動できたグループがありました。しかしながら、自分の目的地に向かうことがとても難しく、なかなか体験活動に到着することができなかったグループもありました。そのような中で地元の方々に声をかけて道を教えてもらい、しっかりお礼を言う姿も見ることができました。また、体験活動の場では、「よろしくおねがいします。」や「教えていただきありがとうございました。」など礼儀正しい態度で活動を行うことができました。お店の方々がその態度を褒めてくださいました。この班別行動を通してたくさんの「感謝」を感じることができました。
 子供たちは、親切に道を教えてくださった方や伝統文化を丁寧に教えてくださった方に感謝の思いを強く感じていました。そして、道に迷ってしまったときに、考え支え合った仲間や事前に地図を見て目印になるものを調べておいた仲間に感謝していました。「この班で行動していなかったら、一人だけで行動していたらきっと迷子になっていたと思う。」と実感し、感謝していた子もいました。
 このように、心を成長させられることができるのは、学校教育のよさです。きっと子供たちは多くの人に支えられながら生活していることに気づいたことでしょう。それを実感できたからこそ、本当の「感謝」の気持ちを言葉で表せたのだと思います。
 1・2年生の校外学習では、昨年度行った埼玉こども動物自然公園に行きました。2年生は昨年度の経験をもとに今年は自分たちがリーダーとなり、1年生を気遣いながら班行動に取り組みました。学校に戻ってきてから1年生は「かっこいい2年生だった。」「2年生のおかげで楽しくグループ行動ができた。」と感想を伝えていました。2年生は「坂道が多かったけれど、1年生が頑張っていた。」と褒めてくれました。お互いを認め合っている姿がとても素敵でした。きっと1年生は2年生に感謝の気持ちでいっぱいだと思います。
 この二つの校外学習では、教科書だけでは学び取れない心の感情を実際に感じることができました。「相手を思いやる心」や「感謝する心」は社会生活の中で絶対に必要な力です。他の学年も校外学習や学校生活を通じて「相手を思いやる心」や「感謝する心」を高めながら素敵な心を大きく成長させています。
 今後も体験活動をたくさん取り入れながら、心も体もたくましく成長していく教育活動を充実してまいります。