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町長所信表明(令和4年8月30日)

ページID:0001886 更新日:2024年1月1日更新 印刷ページ表示

町長所信表明 私は、このたびの町長選挙におきまして、多くの町民の皆様からご信任を賜り、町長に就任させていただきました。また、古谷松雄前町長には、13年間の長きにわたり、杉戸町発展のため、数多くの輝かしい実績を残されましたことに、深く敬意を表す次第であります。私は、町長職として、課せられた使命と責任の重さを感じるとともに、決意と覚悟を持って、職務を全うしてまいりたいと考えております。
 私は、選挙時に掲げた施策は町民の皆様とのお約束であるということを念頭に置き、町民目線の公平・公正な町政運営に努めてまいります。
 今定例会は、私が町長として臨む初めての議会でございますので、町政を担当するに当たっての私の所信を申し述べ、議員の皆様、そして町民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 初めに、現在の第7波のコロナ禍において、新型コロナウイルス感染症対策を最優先の課題として、町を挙げて取り組んでまいります。とりわけ、高齢者の4回目と若年層のワクチン接種を推進するとともに、町民の命と暮らしを守るという最大の使命を果たしてまいります。
 また、全国的な人口減少の流れの中、杉戸町の人口も減少傾向となっております。今後は、各種事業を展開し、子育て世代の転入促進、出生数の増加及び人口流出を抑制する方策を講じてまいります。そして、各種事業を実施する上で、財政の健全性確保は不可欠と考えております。国県補助金の積極的な獲得だけでなく、町税等の自主財源の安定的な確保に努め、各種事業実施と財政健全性の両者のバランスをとった町政運営をしてまいります。
 次に、「新しい杉戸への挑戦」として、4つの優先施策を中心に、住みたいと思える魅力ある町を創ってまいりたいと思います。

 まず、1つ目として、東武動物公園駅東口通り線及び下野久喜線の早期実現を目指してまいります。
 東武動物公園駅東口通り線については、すでに事業が進んでいるところでありますが、町の玄関口であり、町のイメージアップにつながる可能性を大いに秘めている町の顔となる道路でありますので、今後も着実に事業を推進してまいります。
 下野久喜線は、杉戸町から圏央道、久喜市へとつながる路線で、東武動物公園駅東口通り線が町の中央の玄関口であるのに対し、町の西の玄関口ともいえる重要路線となり、また久喜駅や圏央道へのアクセスが向上することで、町民の利便性向上や産業の活性化など町の価値があがるものと考えております。久喜市が進めている道路整備と歩調を合わせ、久喜市と連携を密にしながら、事業を推進してまいります。

 次に、2つ目として、地域の強みを生かした農業による町の活性化に努めてまいります。
 杉戸町は首都近郊にありながら農業が盛んな地域であり、最大の集客施設であるアグリパークゆめすぎとに代表されるように、農業を核とした町だと思っております。町の地産地消のシンボルでもあるアグリパークゆめすぎとは、現在、公共下水道の敷設が計画されており、これまでの課題であったトイレなどの衛生面の向上により、新たな施設の活用が図られると考えております。このようなハード面の整備をはじめ、農業体験や各種イベントの充実といったソフト面においてもアイデアを出し合い、杉戸町の農産物をはじめ商工物産品の魅力を町内外に発信できる地域振興や地域創生の拠点に進化させていきたいと考えております。
 また、県立杉戸農業高等学校や、埼玉県東部に誘致の話のある大学農学部、それぞれの機関と連携をすることで、次世代型スマート農業の推進をはじめ収益性の高い農産物の開発や、地元の農産物を活用した新商品開発など、町の農業活性化やPRにつながる事業を検討するとともに、持続可能な営農者の支援、農業の担い手確保にもつなげてまいります。

 そして、3つ目として、医療過疎を解消して町民の安心を担保してまいります。
 杉戸町をはじめとした埼玉県東部には、県内の他の地域と比べて医療機関が少ないと感じております。さらに、コロナ禍で地域医療の必要性・重要性を実感しているところであります。
 住民ニーズの高い中核病院の誘致について調査、研究を始め、国や県、医師会とも連携の上、早期実現できるよう努めてまいります。

 最後に、4つ目として、子どもたちが安心して学力を伸ばせる環境の整備に努めてまいります。
 環境の整備には、様々な角度から支援する必要があると考えております。その支援策の一つとしては、学校給食費の負担の軽減です。この学校給食費の負担を軽減した分を各ご家庭の教育に係る費用に使っていただければ、子どもたちへ還元できるのではないかと思っております。子どもたちに係る教育費の負担は、今後、益々大きくなることが想定されております。ご家庭の教育に係る経済的負担を緩和し、将来を担う子どもたちにのびのびと教育を受けさせることができる一助になればと考えております。しかしながら、町の財源の問題もございますので、どのような段階を踏まえていくことがよいのか、今後、教育委員会とともに十分検討してまいります。
 また、杉戸町の子どもたちに、将来、社会に生かすことのできる未来を拓く力を身につけさせてあげたいと考えております。そのための資質・能力、言い換えれば学力をバランスよく育み、一人一人をしっかり伸ばすことができるよう教育環境の充実に努めてまいります。

 これら4つの優先施策はどれが優先するということではなく、どれも同じく重要な施策と考えております。今できることをすぐに着手することに努め、職員と一緒に私も汗をかき、4つの優先施策の早期実現につなげてまいります。
 以上、町長就任に当たりまして、私の所信の一端を述べさせていただきました。議会の皆様をはじめ多くの町民の皆様からご助言とご指導を賜りながら、職員と一丸となって、全力で取り組んでまいります。議員各位をはじめ町民の皆様のより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、私の所信といたします。

令和4年8月30日
町長署名