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令和8年2月9日
杉戸町長 窪田 裕之
本日ここに、令和8年第2回杉戸町議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、御健勝にて御参集を賜り、誠に喜びに堪えないところであります。
さて、令和8年度予算及び諸案件の御審議をお願いするに当たり、町民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を賜りますよう、新年度に臨む私の所信及び予算編成方針につきまして、御説明を申し上げます。
はじめに、令和7年を振り返りますと、社会経済情勢の変化に的確に対応することが強く求められた一年でありました。「令和のコメ騒動」と言われる米不足の問題や、止まらない物価上昇や人手不足は、行政運営や地域経済、町民の生活など、各方面に大きな影響を与えました。
また、全国各地で相次いだ豪雨や地震に加え、令和7年1月に八潮市で発生した道路陥没事故は、住民の安全を支えるインフラの老朽化対策が喫緊の課題であることを、改めて私たちに突きつける出来事でありました。
こうした事案は、決して一部の自治体だけの問題ではなく、全国の市町村が共通して直面する課題であります。本町におきましても、道路や上下水道をはじめとする社会基盤の点検・維持管理の重要性を再認識し、安全・安心な生活環境を守る責任の重さを強く感じたところでございます。
当町の歩みとしましては、新たに杉戸南中学校が開校を迎えたほか、東武動物公園駅東口通り線の整備についても着実に前進を続けており、老朽化した杉戸高野台駅西口の歩道についても修繕工事が着実に進んでいる状況であります。
さらに、嬉しいニュースとして、旧中央公民館と周辺エリアに令和6年オープンしたコミュニティセンター「ココティすぎと」が、令和7年度の土地活用モデル大賞において審査委員長賞に選定されました。
このような中、第6次杉戸町総合振興計画前期基本計画が令和7年度末で終了することから、令和8年度から開始する後期基本計画を策定し、厳しい財政状況の中でも新しい杉戸への挑戦を継続するため、今後5年間で特に力を入れる「リーディングプロジェクト」の呼称である「スギトゴトプロジェクト」を設定し、新たな指針をお示ししたところです。
計画の策定と並行して、防災・減災対策の強化、アグリパークゆめすぎとの魅力向上、子育て支援や高齢者福祉の充実、地域医療の確保など、町民の暮らしを支える施策につきましては、着実に推進してまいりました。
さて、新年度を迎える私の所信といたしまして、施政方針について御説明を申し上げます。当町におきましては、先程も申し上げましたが、令和8年度から第6次杉戸町総合振興計画後期基本計画がスタートを切ることから、人口減少対策を最優先課題としつつ、後期基本計画に新たに掲げる「スギトゴトプロジェクト」の取組に重点を置き、まちの未来像の実現に向け、一歩一歩着実に歩みを進めていかなければなりません。そのため、私自身が町民の皆様との対話を重視し、生の声を聞かせていただきながら、刻一刻と変化する環境に即時に対応していく「経営」と、従来の慣習にとられず新しいことにチャレンジする「挑戦」、そして町の強みを生かし弱みを克服する「成長」をいかに図っていくかを念頭に、当町の財政状況は厳しい状況ではございますが、町民の皆様が幸福を感じられるよう「前へ、前へ」前進する姿勢で、町政運営に邁進してまいりたいと思います。
次に、今申し上げた施政方針を実現するための、令和8年度予算編成方針を申し上げます。
令和8年度当初予算につきましては、「愛着や親しみをもてる町にする予算」をテーマに、第6次杉戸町総合振興計画と連動した各種事業、特に、まちのにぎわいづくり、町民の日常の生活環境の安全・安心の確保、そしてDXの推進につながる事業を推進したところでございます。
その結果、一般会計予算総額は、対前年度比0.3%増で、過去最高となる164億500万円、企業会計を含む特別会計予算総額は128億1千25万1千円となり、全会計予算総額は、対前年度比1.6%増の292億1千525万1千円となったところでございます。
それでは、令和8年度の主な事業等を、第6次杉戸町総合振興計画の未来像に合わせて御説明申し上げます。
はじめに、未来像1「まちぐるみで子育てに関わり応援できるまち」に関するものであります。主に、子育てに関するものとなりますが、まず、令和8年度から全国的に「こども誰でも通園制度」が始まることから、当町においても高野台保育園にて制度の運用を開始してまいります。
また、こころに悩みを抱える子どもたちに対して臨床心理士による相談事業を新たに実施するほか、就学前の児童の発育や発達について保護者が相談する5歳児相談会を新たに実施してまいります。
そして、令和8年4月にRSウイルスワクチンの定期接種が開始されることから、これに早期に対応することで、特に乳児の感染症の予防を図ってまいります。
続きまして、未来像2「子どもたちに未来を拓く力を育むまち」に関するものであります。主に、学校教育に関するものとなりますが、まず、教育的支援につなげるための診断ツールとして認知心理学的知見から開発された「たつじんテスト」を、新たに小学3年生から小学6年生で実施することで、児童一人一人の個別支援に生かしてまいります。
また、教師が授業で活用するタブレット端末を更新することで、クラウド上での効果的な学びを促進する等、授業改善に役立ててまいります。
そして、小学校においては、全児童の学校給食費の無償化を実施するほか、中学校においても、これまでの第3子以降の生徒に加えて、第2子の生徒についても無償化の範囲を拡充することで、保護者の経済的負担を、一層、軽減してまいります。
続きまして、未来像3「生涯を通じて学び、郷土とひとに愛着を持てるまち」に関するものであります。主に、社会教育に関するものとなりますが、まず、生涯学習センター「カルスタすぎと」に、指定管理者制度を新たに導入し、民間事業者の持つノウハウを最大限に生かし、学びと交流の拠点として、その機能と魅力を高めてまいります。
また、文化財に対する知識や関心を深めるため、引き続き、文化財や歴史に関する講演及び文化財特別展示などを行ってまいります。
そして、日光街道杉戸宿の面影を残す「角穀跡」について、建物の調査等を行い、今後の利活用方法の検討に向けた準備をしてまいります。
さらに、西仮グラウンドの利用環境の改善のため、グラウンド内の屋外仮設トイレを更新してまいります。
加えて、オーストラリア・バッセルトン市との姉妹都市提携30周年を記念し、バッセルトン市訪問団の受入れ、杉戸町訪問団のバッセルトン市訪問の相互交流を行います。
続きまして、未来像4「自らの健康を守りながら安心して暮らせるまち」に関するものであります。主に、健康・福祉に関するものとなりますが、まず、第8期杉戸町障がい福祉計画・第4期杉戸町障がい児福祉計画、高齢者保健福祉計画・第10期介護保険事業計画、第2次杉戸町健康増進計画・食育推進計画・第3期杉戸町自殺対策計画の各種計画を策定し、町の各種健康・福祉施策の指針としてまいります。
また、クーリングシェルターとして指定されている町内公共施設14か所に、熱中症応急キットを配置し、熱中症対策に努めます。
また、骨粗しょう症検診時に、骨粗しょう症を予防するためのメニューの紹介や試食を新たに実施し、気軽に取り入れることができる骨粗しょう予防方法の啓発を行います。
そして、高齢者の生きがいづくりとして、引き続き、敬老祝い品の贈呈や、シニアサロン、老人クラブ活動への支援を実施してまいります。
続きまして、未来像5「地域がつながり、安全で災害に強いまち」に関するものであります。主に、防災・交通・防犯に関するものとなりますが、まず、マイナンバーカードや二次元コードの読み取りを活用し、避難所での迅速な受付等を可能とする防災アプリを新たに導入し、DXを活用した災害への事前の備えをしてまいります。
また、交通事故や犯罪の予防のため、杉戸高野台駅東口及び西口駅前に防犯カメラを2台ずつ設置するほか、町内の道路照明灯のLED化を推進することで、町民の安全・安心の確保を図ります。
そして、快適な生活環境の確保により、町民が安心して暮らせるようにするために、引き続き住宅リフォーム工事の助成をするほか、相続人のいない空き家について、相続財産清算人制度の活用による空き家の解消件数を増やすなど、空き家対策を更に推進してまいります。
続きまして、未来像6「魅力ある産業を育み、発信できるまち」に関するものであります。主に、産業に関するものとなりますが、まず、アグリパークゆめすぎとについては、令和7年度に屋根・外壁等の改修工事が完了し、令和8年度にリニューアルオープンを予定しております。併せて、新たに、駐車場の拡張整備や精米機等の購入をするほか、館内に設置されているデジタルサイネージの情報更新をすることで、来園者にとって更に魅力的な施設となるよう努めてまいります。
そして、農業者への支援として、アグリパークゆめすぎとに隣接する育苗ハウスの一部を改築し、安定的に水稲(すいとう)苗(なえ)が提供できるような体制を構築するほか、有機農業をはじめとした環境に配慮した取組や、ドローンなどを活用したスマート農業に対する取組についても、支援を拡充してまいります。
さらに、地元企業応援事業として、引き続き、小規模事業者経営改善資金の利子補給やビジネスパワーアップ事業について助成を実施するとともに、創業支援事業として、空き家や空き店舗を活用した新規創業者に対する支援、商工会を通じた創業支援強化事業や創業塾を実施するほか、地域の賑わいづくりにつながる事業を育てていくため、まちなか賑わい創出事業への支援を新たに行います。
加えて、観光振興事業として、夏まつり、古利根川流灯まつり等の開催を引き続き支援するとともに、県内2番目の収穫量を誇る杉戸のそばを全国にPRするため、全国ご当地そば祭りの開催を支援してまいります。
続きまして、未来像7「機能的で自然と調和した快適なまち」に関するものであります。主に、都市基盤・環境に関するものとなりますが、まず、高野台東1丁目地内の町道804号線歩道補修工事、高野台東2丁目地内の道路案内標識の更新工事のほか、町内全域における幹線町道等の舗装修繕計画の更新や橋長2m以上15m未満の橋りょうの点検を行うなど、道路や橋りょうの適切な維持管理に努めてまいります。
また、南側水路については、隣接地域の安全確保のため、大字下高野地内における整備工事に着手してまいります。
また、町の交通網整備として、東武動物公園駅東口通り線については、これまで継続実施していた古川橋から本陣跡地前交差点までの第1工区に加えて、本陣跡地前交差点から国道4号までの第2工区について、本格的に事業着手し、全線の整備に向けた着実な一歩を進めてまいります。併せて、同路線を中心とした周辺エリアにおいて、地域住民や事業者の参加を促し、官民連携による持続可能で、エリア価値の向上につながるまちづくり支援事業を進めてまいります。
そして、環境に関するものとしましては、町民生活に重大な影響を及ぼすごみ処理を安定的に実施するため、引き続き、環境センター焼却施設の大規模改修事業を実施します。令和8年度は、前期3年間の最終年度となることから、令和9年度から令和11年度までの後期3年間の大規模改修工事を行うに当たり、円滑な発注ができるように準備を行います。
また、ゼロカーボンシティの実現に向け、リサイクルセンター及び杉戸深輪産業団地地区センターで照明のLED化を行うとともに、その他のLED化が済んでいない施設のうち、一部の施設について、今後の更新方法を検討するための事前調査を行ってまいります。
最後に、未来像8「持続可能な町政運営を推進するまち」に関するものであります。主に、行財政運営に関するものとなりますが、まず、議会の録画配信について、従来の一般質問から、本会議全体に拡大することで、より一層の開かれた議会づくりに努めてまいります。
また、職員の電話応対における接遇意識の向上等を図るため、役場庁舎及び環境センターに、新たに電話通話時自動録音装置を設置してまいります。
そして、新庁舎整備の検討は休止としましたが、庁舎の老朽化対策は進めていく必要があることから、第3庁舎のエレベーター及び外壁シールの改修や、駐車場区画線の引き直しを行うなど、適切な維持管理に努めてまいります。
さらに、DXの推進として、職員の共通業務用パソコンをノートパソコンに更新するとともに、新たに無線LAN環境を整備することで、自席以外で職員がパソコンを活用できる環境を作るほか、町民課窓口において、マイナンバーカード等の情報を読み取ることで、申請書の住所や氏名等の基本情報の記入を省略することができる窓口支援システムを導入してまいります。
以上、令和8年度の町政に臨む私の施政方針、及びこれらを実現するための予算編成方針を申し上げました。
令和8年度は、町長に就任し、4回目の予算編成ということで、私の今任期の集大成となる当初予算でございます。「新たな杉戸への挑戦」を掲げて、町民の皆様の杉戸町に対する愛着や親しみが増え、未来に向かって前進する予算を編成したところでございますので、町民の皆様並びに議員各位の、より一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。