
公共施設予約システム マイナンバーカード 新型コロナワクチン接種 ふるさと納税 子育て ごみ 町内巡回バス
本文
2023年夏(8月9日~13日)、イングランド(リバプール)で開催の「2023年IBTF世界バトントワーリング※選手権大会」に出場し、杉戸町から世界へ飛躍した選手がいるのをご存じでしょうか。
その選手の名は 鈴木 愛弓 選手(17歳)。5歳からバトントワーリングを始めて12年…、現在は都内の高校に通いながらツインバトンスタジオ(東京都)に所属。2023年春、同選手権大会の日本代表選考会<外部リンク>が静岡県浜松市で開催され、鈴木選手はアーティスティックトワール※女子ジュニアの部で6位入賞を果たし、アーティスティックトワール女子ジュニア日本代表に選出されました。
今回、世界選手権という新しいステージでの抱負、さらなる高みを目指す決意など、鈴木 愛弓 選手への独占インタビューを紹介します。
2023年IBTF世界バトントワーリング選手権大会(日本バトン協会サイト経由)<外部リンク>
2・3歳の頃から身体を動かすことや踊ることが大好きだったようです。当時、通っていた杉戸白百合幼稚園で、バトンの習い事を体験したのがきっかけで、5歳から始めました。バレエの体験にも参加しましたが、当時の私はバトンを選んだようです。始めた時からとても楽しかったことを憶えています。
その後、習い事から現在のスタジオ(ツインバトンスタジオ)に移りました。
私の所属している「ツインバトンスタジオ」での練習は、江東区や草加市が活動拠点で、公共の体育館で練習をしています。小学2年生の頃から都内に通っていました。
バトントワーリングが好きなので、他の種目や競技に逸れることはありませんでした。
長身の人はダイナミックな演技になる一方、小柄の人は身軽でキレのある演技ができます。私はどちらかというと後者のタイプだと思います。
バトントワーリングで得意な技は「イリュージョン」で、バトンを投げて片足で縦回転する技です。
バトントワーリングの小梁川 舞(こやながわ まい)選手です。
小さい頃、動画で観たのがきっかけで、「こんな風に上手になりたい、大会に出たい」と思いました。誰だろう?と調べてみると小梁川選手でした。そこで、小梁川選手のような演技を目指すため、技術を磨けるスタジオ(ツインバトンスタジオ)に移籍した経緯があります。
小梁川選手は、私のやりたいことを体現していて、今回の世界大会にも出場するので、同じ日本代表として戦えることを嬉しく思います。
小学6年生の時に出場した全日本選手権の関東予選大会です。
ダンストワール※とソロストラット※の2種目に出場しました。特に、ダンストワールでの全日本選手権出場を目標にしていましたが、その決勝で失敗をしてしまい全国大会出場は叶いませんでした。 悔しさでいっぱいになり、もっと上手になろうと思った思い出です。
「勉強と練習を両立させること」と「睡眠時間が短くなってしまうこと」です。
週に3・4日は教室での練習で都内に通っており、それ以外は近くの公共施設で自主練習をしています。1日3時間程度の練習で、都内練習の場合は帰宅するのが12時過ぎになることもあります。夕食を帰りの車中で済ませたりして、生活リズムが崩れないように気を付けています。
大変だけど 「やめよう」と思ったことはありません。
「継続は力なり」です。
自分はコツコツと努力を積み重ね、成し遂げる性格です。その性格を表現すると「継続は力なり」が一番マッチしていると思います。
動き一つ一つにこだわりをもつ事です。
私の出場するアーティスティックトワールでは、「バトンテクニック」と「身体表現」、それと共に「芸術性」も要求されます。そのためには、指先から足先まで神経が行き交うように動かす必要があります。
ジャズダンスやバレエのダンスレッスンも行い、ダンスの技能も学んでバトントワーリングに活かしています。また、バトントワーリングの先生に振付をしていただくのですが、難しそうな振付でも「できません」ということはなく、「できるようにしよう」と努力します。
先生も私を信頼し、私も先生を信頼しているので、いただいた振付に戸惑うことはありません。
全国大会出場は小学6年生から5回経験があり、国内の選手は、同じ風土・文化圏なので、演技の想像はできます。一方、海外の選手は、過去の大会動画で観る限り、表現力と迫力が国内選手と違う印象を受けます。
自分の力がどれだけ世界で通用するか?世界選手権での目標は「決勝進出」です。まだ失敗するところもあるので、失敗をしないように心がけたいです。
「限りなく失敗せず、指先足先まで全て集中、踊りの工夫、表現力を磨いて、世界大会で決勝戦に進むこと」。これが新しいステージに向けた抱負です。
初めての海外なので、とてもワクワクしながら先日パスポートを取得しました。大会を終えたら、ゆっくり観光をして、ロンドンのビックベンを観てみたいです。
今回がジュニア部門の最後となり、17歳以降はシニア部門になります。シニア部門の年齢層は幅広く、新たなライバルも出てくると思いますので、もっとバトンとダンスの技術を磨いていきたいです。
バトントワーリングの選手寿命は、私の知る限りでは20代半ばくらいだと思っています。バトントワーリングにはプロ選手はおらず、学校に通いながらとか会社に勤めながら教室に通って、大会に出場します。私も、社会人になってもバトントワーリングを続けることで、「後進のあこがれる存在」になりたいです。
今まで指導してくださった多くの先生方や、支えて下さった皆さん、一緒に練習してきた仲間たちです。
今の私の演技を形作るのは多くの先生方に指導していただいたおかげです。一人では成し得なかったと思います。また、お母さんは、教室の送迎や私をベストコンディションに導くための食生活管理等を気にかけてくれてました。そして、身近にいる仲間たちは時にライバルに、時に励まし合ったりして、切磋琢磨できるいい関係です。
頑張っていることはどんな形であれ自分に返ってくると思いますので、自分を信じて頑張って下さい。「努力」は裏切りません。
バトントワーリングは、あまり知られていない競技ですが、これをきっかけに少しでも知ってもらって、興味を持って頂けたら嬉しいです。これからも頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。
(2023年7月 役場にて)
人生の大半をバトントワーリングに打ち込んできた鈴木選手。小学6年生時の全日本選手権関東予選会での「失敗さえなければもっといい結果が出たんじゃないか」との悔しさを今でも滲ませます。それを忘れずに日々の努力を積み重ねてきました。そんな日々を振り返る姿は「大変さ」より「楽しさ」が上回っていました。また、「失敗」と「努力」を助走にして、世界の大舞台に羽ばたく「強さ」を感じました。
これからの鈴木選手のご活躍を期待するとともに、誰かにとっての道標として、煌めき続けることを願っています。杉戸町はこれからも「煌めく人」を応援します!